一般質問 平成25年(2013年)12月議会

◆5番(林秀人) 
 議長のお許しを得ましたので、先に通告した本市のイメージアップについてお伺いいたします。
 私の所属する建設経済委員会は、去る10月25日に観光客誘致、観光資源の活用な どの取り組みについて調査研究を行うため、福岡県北九州市に伺い、北九州フィルムコミッションについて視察をさせていただきました。フィルムコミッション とは、映画やドラマの撮影場所誘致や撮影支援などをすることによって地域活性化、文化振興、観光振興を図ることを主な目的とする取り組みを行っている組織 です。今回の視察を通して、当初、市のイメージアップを目的とした取り組みが、その後、観光振興や市民の郷土愛の醸成など様々な効果を上げていることを学 びました。
 そこで、本市においても、観光、市民協働など様々な施策を展開する上で、その礎として、できることから少しずつでもイメージアップに取り組むことが必要であると感じたことから、今回、一般質問をさせていただきます。
 ここで、少し視察内容などについて説明させていただきます。
 北九州市は、明治時代からの工業都市でしたが、昭和50年代には産業構造の変化に よって元気を失いつつありました。そこで、当時の市長は、様々な分野の人材を育てるべく、一般企業に職員を派遣し、民間の知恵とノウハウを吸収しようとし ました。この時、後に北九州フィルムコミッションの前身となる広報室イメージアップ斑の立ち上げに尽力されることとなる職員は、大手広告代理店に派遣されていました。この職員が派遣先で見た全国11大都市住みやすさアンケートの結果こそが、まさに市のイメージアップの重要性、必要性を思い知らされるもので した。
 北九州市は、11政令指定都市の中で生活環境が最もよいと評価されているにもかかわらず、都市のイメージは最下位でありました。イメージが悪いために企業や観光客の誘致に不利益が生じている現状を変えなくてはならない、まちの実態のすばらしさをそのままの姿で全国の人々に見てもらわなくてはならない、こうした思いから北九州市ではフィルムコミッションという方法がとられました。その 後、この手法を用いて積極的に市のイメージアップを図るための取り組みが行われました。その結果として、平成元年から約20年間で観光客数が3倍以上に増 えたこと、年間約3億5,000万円の直接経済効果があることなど、様々な効果があらわれています。
 北九州市の担当職員は、何よりの効果として郷土愛の醸成を挙げています。若者への アンケート調査で北九州市の自慢できるものはとの問いに、映画やドラマの撮影が行われることとの答えが30パーセント以上もあったとのことです。取り組み が着実に浸透し郷土愛の醸成につながっていることが、このアンケート結果にあらわれていると言えます。
 ここまで北九州市の取り組みを説明させていただきましたが、この郷土愛の醸成こそ が何よりの市のイメージアップの効果だということは、私も全くそのとおりだと思います。どのようなまちにおいても、郷土愛の醸成のため、イメージアップに 向けたできる限り最大限の取り組みをしなければならないと強く感じたところであります。なぜなら、郷土愛こそが市民活動の原動力や住み続けたいと思う動機 となり、地域の発展につながるからです。
 本市においても、市のイメージアップにより市民の方に自慢していただけるまちづくりを行うことが、郷土愛の醸成につながるものと考えます。そこで、本市のイメージアップについて質問いたします。
 質問の1点目は、マスメディアを活用したイメージアップの取り組みについて。
 2点目は、観光面でのイメージアップの取り組みについて。
 3点目は、本市の自治体イメージについて。
 以上お伺いして、壇上からの質問を終わります。
     (5番 林 秀人議員 降壇し質問席へ移動)
○議長(江端菊和) 
 市長。
     (市長 降壇)
◎市長(宮島壽男) 
 5番 林 秀人議員の御質問にお答えします。
 御質問の1番目、本市のイメージアップについてでございますが、知多市はこれま で、産業と自然との調和の中で歴史と伝統ある文化、活発な市民活動といった多くの特長と魅力を活かしながら、知多北部の中核都市として着実に発展してまいりました。しかしながら、外から見た知多市のイメージを高めていく上ではまだまだ努力が必要だというふうに感じております。市、市民がともに創意工夫し、 自立した都市、存在感がある都市として発展していくには、市の内外を問わず、まず知多市を知っていただき、評価し、選択していただけるような施策の展開が 必要であると考えております。
 知多市のイメージが高まり知名度が高まれば、住んでみたい、行ってみたいという方 が増えると同時に、知多市に暮らす市民がまちへの愛着と誇りを醸成していくと思います。これにより、積極的にまちづくりに参画していただける市民も増えて いくものと期待しているところでございます。
 御質問の1点目は生活環境部長から、2点目は産業経済部長から、3点目は企画部長から答弁させますので、よろしくお願いをいたします。
     (市長 登壇)
○議長(江端菊和) 
 生活環境部長。
◎生活環境部長(淺田文彦) 
 御質問の1番目、本市のイメージアップについての1点目、マスメディアを活用した イメージアップの取り組みについてでございますが、市では、行政情報やイベント情報をマスメディアに対し積極的に提供することで、市内外の多くの方にPR するよう努めております。具体的に申し上げますと、市政記者クラブ及び知多メディアスネットワークにはイベント等の情報を定期的に提供するとともに、新 鮮・有用な情報はその都度速報として提供しております。
 一方、市政記者クラブに対して行う市長の定例記者会見では、市の施策や取り組み、観光等の情報を直接説明できる貴重な機会であることから、この場を活用し、積極的な情報の提供を行っております。
 また、各マスメディアから市に対して取材の依頼があった場合につきましては、資料の提供、取材に同行するなど、取材が円滑に進むよう心がけております。
 今後とも、積極的な情報提供や取材応対を行うことで、行政情報等がマスメディアを通した報道として多くの方に伝えられ、市のイメージアップにつながるよう努めていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(江端菊和) 
 産業経済部長。
◎産業経済部長(平松茂久) 
 次に、2点目、観光面でのイメージアップの取り組みについてでございますが、現 在、観光、産業、文化、芸術、芸能、スポーツ等様々な分野で地域を越えて活躍されている本市出身または本市に居住経験のある方若しくはゆかりのある方に市 の魅力を情報発信していただき、イメージアップ及び知名度の向上を図るため、ふるさと観光大使の委嘱の準備を進めております。
 ふるさと観光大使の役割は、日常の活動の中で機会を捉えて市の広報及びPRを行 い、市のイメージアップに関する紹介などを行っていただくこと、市の観光、産業、文化、芸術、芸能、スポーツ等の振興等に関する提案を行っていただくこと、市、教育委員会等の事業に参加していただくことなどでございます。市といたしましては、PR活動に必要な名刺や市政に関する情報誌、市推奨品などの物 品もあわせて提供するとともに、様々な広報媒体を通じて大使の活動を紹介し、応援してまいります。
 ふるさと観光大使の選考につきましては、各分野の団体から推薦された方9人で構成 する選考委員会を11月21日に開催いたしました。その結果、5人の方が候補として選考され、現在、就任をお願いしている状況であります。就任されたふるさと観光大使は、広報やホームページなどで紹介させていただくほか、佐布里池梅まつりでのお披露目を考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(江端菊和) 
 企画部長。
◎企画部長(及川一男) 
 次に、3点目、本市の自治体イメージについてでございますが、本市は、目指す将来像として、市制施行以来一貫して緑園都市を標榜しており、自治体イメージとしては緑の豊かなまちであることであります。
 また、昭和60年に知多市民の誓いを制定し、その前文で「知多市は豊かな自然を大切し、産業との調和をはかりながら発展する緑園都市です」と述べ、「自然を愛し、緑と花につつまれた、美しいまちをつくりましょう」との誓いを1つ目に掲げております。
 現在、進行中の第5次総合計画では「笑顔つながる いきいき 緑園都市」を将来像 に、自然と調和した快適な生活環境の中でいきいきと活動できる緑園都市を目指すといたしております。この緑園都市のイメージを意識して、自然や緑との調和 を大切にし、その中で快適な生活を送ることのできる点に重きを置き、まちづくりをしていくことが必要であります。
 幸い本市には、佐布里池や新舞子などの観光地やグリーンベルトに象徴される豊かな 緑の景観、あるいは岡田の古い街並みや尾張万歳、朝倉の梯子獅子などの歴史や郷土の文化、アイアンマン70.3などの特色あるイベント、さらには活発なコ ミュニティ活動やいきいきとした市民の活動など、外に向けてアピールできる資源を数多く持っております。緑園都市を標榜する中で市と市民あるいは企業が協働してこうした資源に磨きをかけ、心を注ぎ、あるものはシンボル化、ブランド化していくことも必要であります。そして、その対象の違いによりアピール方法 を変えるなど、知恵を絞り、情報ネットワークを駆使し、戦略的にシティセールスをしていくことが必要であると考えております。
 こうしたシティセールスにつきましては、今後、庁内での認識を高め、情報の出し方を工夫するとともに、職員の研修にも取り入れるなど、これからの行政を運営していく手法の1つとして検討してまいりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(江端菊和) 
 林議員。
◆5番(林秀人) 
 御答弁ありがとうございます。
 それでは、再質問させていただきます。
 まず、1点目ですが、民間のテレビ局やラジオ局、Stepやちたまるなど各種情報誌などに対してはどのように情報を発信しているのかについてお聞きいたします。
○議長(江端菊和) 
 生活環境部長。
◎生活環境部長(淺田文彦) 
 御質問の件につきましては、民間のテレビ局やラジオ局に対して、大きなイベントの 情報や観光情報に関するチラシやポスター、関係資料等を提供することで情報発信に努めております。また、無料配布されております各種情報誌につきましても 定期的にイベント情報等を提供しておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(江端菊和) 
 林議員。
◆5番(林秀人) 
 次に、ふるさと観光大使選考委員の選定方法についてお聞きいたします。
○議長(江端菊和) 
 産業経済部長。
◎産業経済部長(平松茂久) 
 御質問の件につきましては、ふるさと観光大使は観光、芸能、スポーツなど様々な分 野で活躍されている方を対象に選考することとしております。選考委員は、その関連する団体である観光協会、商工会、文化協会、体育協会、小中学校長会、あいち知多農業協同組合、コミュニティ連絡協議会からそれぞれ推薦された方と副市長、教育長の9名で、市長が委嘱することとなっておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(江端菊和) 
 林議員。
◆5番(林秀人) 
 次に、第5次総合計画においても引き続き緑園都市を標榜することになった理由についてお聞きいたします。
○議長(江端菊和) 
 企画部長。
◎企画部長(及川一男) 
 御質問の件につきましては、総合計画の策定段階で審議会委員から、緑園都市とは、 単に緑が多いということだけでなく、地球にやさしい、地域にやさしい、人にやさしいというように全てにやさしいというイメージがあり、周りの環境全てにやさしい都市を知多市は目指すという意味があり、残したほうがよいと、このような御意見をいただき、審議会において緑園都市を将来像に掲げることになりまし たので、よろしくお願いいたします。
○議長(江端菊和) 
 林議員。
◆5番(林秀人) 
 次に、戦略的なシティセールスが必要との御答弁をいただきましたが、具体的な考えをお聞きいたします。
○議長(江端菊和) 
 企画部長。
◎企画部長(及川一男) 
 御質問の件につきましては、本市ではイメージアップの施策としてロゴやマスコットの道路案内や名刺への掲載、ふゅうちゃんや梅子のバッチの配布、先ほど答弁にもありました観光大使の委嘱を行うなどの取り組みをしております。
 シティセールスにつきましては、今のところ具体的な考え方はありませんけれども、今後において、知多市のよいイメージを売り出すためにシティセールス、シティプロモーションの手法等を研究していく必要があると考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(江端菊和) 
 林議員。
◆5番(林秀人) 
 それぞれの質問に対して御答弁をいただき、ありがとうございました。
 イメージアップを図るには、まちの景観や施設、歴史、文化、お店や会社を含めた産 業、体験、人物などありとあらゆるものから、光、すなわちすぐれたところを見出し、さらに光を当て、磨き上げ、世の中に出していくことが必要です。同時 に、緑園都市という市制施行以来のまちのコンセプトを追求し、緑園都市をきわめ、緑園都市をつくり込んでいくことも必要です。こうした取り組みを進めていくことで、まち全体に自信が生まれ、世に出していきたい、出ていきたいと思うようになります。これが積極的な情報発信につながります。
 観光という言葉は、中国の有名な古典「易経」の一節「国の光を観る。用て王に賓た るに利し」が語源です。つまり、観光とは、地域のすぐれたところを来訪者に見ていただくことでおもてなしをしようということです。イメージアップも観光振 興も取り組むことの基本は同じです。今回質問させていただいたイメージアップの先には観光振興があります。知多市では、産業としての観光は難しいと思われている方が多いと思います。観光資源が乏しいというのが主な理由ではないでしょうか。実は私も、北九州フィルムコミッションを視察させていただくまでは、 知多市の観光が産業として成り立つにはかなりの時間がかかると考えていました。しかし、壇上でも申し上げましたとおり、視察を通じて、観光は、産業にする ことが重要なのではなく、郷土愛の醸成こそが最も重要なのだと気づきました。また、あらゆるものが観光資源になり得ることも学びました。
 今ブームになっているB級グルメやゆるキャラも観光資源ですが、多額の予算をつぎ 込んだ高価なものではありません。B級グルメは、安価で日常的に食されるぜいたくでない庶民的な飲食物です。ゆるキャラは、行政や市民などキャラクターづくりの素人がつくるがゆえのゆるさを持っています。私は仕事や議員活動の一環として写真やビデオの撮影をよくしますが、知多市内にはまだまだ撮影したい美 しい場所や行事などがたくさんあります。私自身は、このまちは光の山、資源の宝庫だと感じています。
 それでは、要望させていただきます。
 まずは緑園都市を徹底的につくり込んでいただきたいと思います。緑が多いだけでは 緑園都市ではありません。緑園の園は庭園の園です。庭園的な美しさが求められます。また、緑園都市の完成予想図を視覚化し、あらわしていただきたいと思い ます。文章だけで表現された将来像は、理解が難しいことは言うまでもありません。市民の方に理解しやすい、みんなで共有できる具体的な将来像を提示する必 要があると言えます。そして、市内のすぐれた部分を丹念に発掘し、それを緑園都市の構成要素になるように育て、積極的に情報を発信してください。
 以上を要望させていただきます。
 イメージアップを図り、子どもたちが自慢してくれるようなまちにしていきましょう。
 以上で私の質問を終わります。(拍手)
○議長(江端菊和) 
 5番 林 秀人議員の質問を終わります。
     (5番 林 秀人議員 自席へ移動)

知多市議会議員 林秀人

林秀人後援会
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