一般質問 平成24年(2012年)6月議会

学校給食センターの運営について
(1) 現在の一日当たりの調理能力及び調理食数について
(2) 現在の調理員の職員数と調理体制について
(3) 今後の調理用務員数の動向と課題について
(4) 今後の学校給食の提供体制のあり方について

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○副議長(勝崎泰生)
次に、3番 林 秀人議員の質問を許します。3番 林 秀人議員。
(3番 林 秀人議員 登壇)
◆3番(林秀人)
議長のお許しを得ましたので、先に通告の学校給食センターの運営についてお伺いいたします。
学校給食は、児童生徒の健やかな健康を培うのみでなく、おいしい給食を提供することは、児童生徒が日々の学校生活を楽しく送るために欠かせないものでもあります。また、子どもたちに食に対する正しい知識と食を選択する力を身につけさせるといった食育の面においても大切な役割を担っており、こうしたことから、安心・安全な学校給食を安定的に提供することが求められているところです。
本市においては、昭和42年4月に八幡給食センターで給食調理業務が開始され、その後、昭和49年9月に日長給食センターが稼働し、児童生徒の増加等に伴い、昭和56年には八幡給食センターを現在地に移転稼働し、市内の全小中学校への給食提供業務が行われてきました。その後、日長給食センターは、老朽化と耐震性の不足から平成17年に施設を廃止するとともに、八幡給食センターを平成16・17年度の2か年で増改築し、八幡給食センターでの給食調理が行われてきました。
昨年、新議員のメンバーで八幡給食センターを見学した折、学校給食の提供に当たっては衛生管理に尽くされ、毎日の献立に工夫を凝らした多彩なメニューに取り組まれ、また多くの食数を時間どおりに配食されるなど、調理に携わる職員の皆さんには、大変な御苦労や気遣いをしながら努められている姿を拝見しました。今後においても、児童生徒のために安心で安全でおいしい給食を提供していただきたいと思います。
さて、平成18年に給食センターの統合を踏まえて、給食業務の委託に関し、議会において質問がされておりますが、その際には配送業務等はすでに民間委託としている、調理業務委託については、統合後の運営の安定化を見きわめることも必要であり、当面は直営方式を継続していくとの答弁がなされていました。
しかしながら、本年3月議会の福祉文教委員会において、調理用務員の退職に関する質問に対して、職員体制については、職員の定員適正化計画に基づき、今後も続く調理員の退職には臨時職員を補充した対応とする、しかし、今後は将来にわたり安全・安心でおいしい給食を提供するための手法の1つとして、調理業務の委託についても検討していきたいとの答弁がされています。
また、すでに保育園5園では調理用務員の退職不補充による臨時職員化が進んだことから、給食調理業務の委託を実施しております。
そこで、これらを踏まえ、学校給食センターの運営について質問いたします。
質問の1点目は、現在の1日当たりの調理能力及び調理食数について。2点目は、現在の調理員の職員数と調理体制について。3点目は、今後の調理用務員数の動向と課題について。4点目は、今後の学校給食の提供体制のあり方について。
以上をお伺いして、壇上からの質問を終わります。
(3番 林 秀人議員 降壇し質問席へ移動)
○副議長(勝崎泰生)
市長。
(市長 登壇)
◎市長(加藤功)
3番 林 秀人議員の御質問にお答えいたします。
御質問の1番目、学校給食センターの運営についてでございますが、小中学校の児童生徒に対する学校給食の提供は、望ましい食習慣の養成や健康の増進を図ることなど、食育の中核をなす重要なことであります。安全で安心、おいしい学校給食の提供体制は、将来にわたり安定的に確保していかなければなりません。
御質問の1点目から4点目までにつきましては教育部長から答弁させますので、よろしくお願いいたします。
(市長 降壇)
○副議長(勝崎泰生)
教育部長。
◎教育部長(及川一男)
御質問の1番目、学校給食センターの運営についての1点目、現在の1日当たりの調理能力及び調理食数についてでございますが、本市の学校給食は、平成17年9月から現在の八幡給食センター1か所で、市内小中学校15校の給食を調理し、配食しています。現在の調理能力は1日最大9,000食で、平成23年度の1日平均調理食数は7,875食であります。
次に2点目、現在の調理員の職員数と調理体制についてでございますが、現在、八幡給食センターに勤務しております調理員の数は、調理用務員が10名、臨時職員につきましては午前、午後勤務などの交代勤務を含め49名を採用しており、午前の調理業務に33名、午後の洗浄業務に21名が従事しております。調理体制については、大きく分けて、煮炊きの業務、焼き物・揚げ物の業務、あえもの・果物の業務、スライサー・調味料の業務の4つの業務があり、職員がローテーションを組んで分担して従事しており、調理時間は開始から2時間程度で限られた時間の中で調理を行い提供しております。
次に3点目、今後の調理用務員数の動向と課題についてでございますが、今後の調理用務員数の動向は、定年退職に伴い、平成25年度は8名、26年度は7名、27年度は6名と減少していく見込みであります。調理用務員が今後さらに減少することにより、業務管理、安全管理及び衛生管理を行う上で調理用務員が担う管理上の職務のほか、臨時職員がその都度増員され、その人材育成などについても課題が生じる懸念をしております。また、調理過程では、それぞれがチームを組み、分担しながら業務を行う中で、調理用務員はチームの業務を指揮監督する業務も担っていることから、一定の職員数の確保が必要となります。最低限必要とする調理用務員数につきましては、現在の業務体制においては8名前後と考えております。
次に4点目、今後の学校給食の提供体制のあり方についてでございますが、調理用務員は平成25年度では8名となる状況となり、構造改革の流れの中で、また平成7年度以来、職員の定数管理を計画的に進めるための指針として定員適正化計画が策定され、指定管理者制度や事業委託の導入等アウトソーシングによる効率性を検討し、計画的な職員削減を図っていく方針のもとでは、新たに採用することは難しい状況になっております。
今後も財政状況が厳しいことが見込まれることから、一層の人件費の抑制に努める必要があり、計画的な職員の定数管理が必要であります。このような状況の中で、業務の効率化や経費削減につながるとの視点で検討した結果、学校給食調理業務の民間委託の検討を進めているものであります。委託の方法には、全面委託と部分委託がありますが、調理業務のみを委託する部分委託の採用を考えております。
具体的には、調理、配缶、洗浄、消毒、清掃などの作業を民間委託しようとするもので、献立作成から食材料の調達、検食などは、これまでと同様栄養教諭など職員が行い、委託範囲からは除外する考えであります。委託する業者の選定に当たっては、学校給食を深く理解し、子どもたちへの配慮はもち論、学校給食調理業務等の経験が豊かで、衛生管理や社員教育がしっかりしている信用できる会社に委託するために、プロポーザル方式による選定方法も検討する予定であります。
喫緊の課題である人員確保と、従来からの給食の質の低下を招くことのないよう十分配慮した、将来にわたり安全・安心でおいしい給食を提供するため、また民間活力による専門性を活かし効率的な公共サービスを提供するために、学校給食調理業務の委託化を進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○副議長(勝崎泰生)
3番 林 秀人議員。
◆3番(林秀人)
御答弁ありがとうございます。それでは、再質問させていただきます。
まず1点目ですが、近隣市町の委託状況についてお聞きいたします。
○副議長(勝崎泰生)
教育部長。
◎教育部長(及川一男)
御質問の件につきましては、すでに委託をしていますのは、東海市が平成12年度から、半田市が平成17年度から委託を開始しております。また、委託を検討していると伺っているのは、常滑市、阿久比町、東浦町、武豊町であります。よろしくお願いいたします。
○副議長(勝崎泰生)
3番 林 秀人議員。
◆3番(林秀人)
御答弁ありがとうございます。
次に、委託するに当たり、留意すべき課題についてお聞きいたします。
○副議長(勝崎泰生)
教育部長。
◎教育部長(及川一男)
御質問の件につきましては、調理用務員や臨時職員への説明とその処遇、保護者等への周知と理解、委託内容の決定、適切な業者選定、それから十分な移行準備などを考えております。よろしくお願いいたします。
○副議長(勝崎泰生)
3番 林 秀人議員。
◆3番(林秀人)
ありがとうございました。
次に、委託する時期の考えとスケジュールについてお聞きいたします。
○副議長(勝崎泰生)
教育部長。
◎教育部長(及川一男)
御質問の件につきましては、今後、留意すべき課題について検討してまいり、市議会をはじめ関係機関に御報告してまいります。十分な移行準備期間を経て、平成26年4月からの委託をめどにしていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○副議長(勝崎泰生)
3番 林 秀人議員。
◆3番(林秀人)
それぞれの質問に対して御答弁をいただき、ありがとうございました。
私は、児童生徒の健全な成長を願うことにおいて、安全で安心な学校給食が提供されることは大切なことであると思います。学校給食の提供状況についてお聞きする中で、学校給食の調理業務を主体的に担っている調理用務員さんの人数が退職を迎えるごとに減っていき、25年度では8名となるとの答弁でした。これからますます臨時職員さんの割合が高くなる現状の調理体制では、業務の多くを臨時職員さんが負わなければならない状況であります。こうしたことから、学校給食の調理委託を26年4月からの実施を前提とした対応を検討しなければならないとの考えでありました。これから、調理委託の具体的な計画について検討され、議会に報告するとのことでありますので、委託に向けたスケジュールについても提案いただきたいと考えます。
また、給食調理の委託化を進めることは課題として挙げられていましたが、今、給食調理に携わっている職員の処遇にもかかわってまいります。慎重に検討していただきたいと考えます。
以上で、私の質問を終わります。(拍手)
○副議長(勝崎泰生)
3番 林 秀人議員の質問を終わります。
(3番 林 秀人議員 自席へ移動)
ここでお諮りいたします。1時間を経過しておりますので、この際、暫時休憩いたしたいと存じます。これに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
異議なしと認めます。よって、ただ今から午前10時50分まで約15分間休憩いたします。
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(休憩 午前10時36分)

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