私、林秀人は議員定数の削減に反対です。

私、林秀人は議員定数の削減に反対です。
みなさんこんにちは。 知多市議会議員の林秀人です。
今日は、議員定数についての私の考えについてお話させていただきます。
私は議員定数の削減には反対です。
議員は市民から選ばれた市民の代表として市民の立場に立って行政の監視を行います。 あくまでも市民の側に立っている立場です。
プールを街に、議員をプールの監視員に例えてみるとわかりやすいと思います。 監視員をどんどん減らしていってプールが安全になるでしょうか。
そもそも市民の代表であり、市民の側に立つ議員を、市民が減らした方がよいと考えるのは異常事態であると私は考えます。 本来、市民の味方である議員は、どんどん増やしたいと思われる存在でなければならないのではないでしょうか。
昨今、日本で起こっている議員を減らした方がよいという流れは、いくつかの原因があると私は考えます。 一つは、議員の不祥事や犯罪などの報道が多いからではないでしょうか。 このような報道のため、議員の多くは悪徳であると思われているのではないかと思います。 この点については、報道機関は選挙の公平性を確保するために、特定の議員の印象を良くするような報道を避けますので、通常、議員については悪い印象を持たれるような報道しかされないということも原因の一つであると思います。
もう一つは、一部の議員の高慢で横柄で尊大な態度が、あたかも議員が権力者であるかのような錯覚を市民の皆様に感じさせてしまったことにあると思います。 あくまでも地方自治体の議員は、市民の側に立って行政を監視する立場であり、権力者ではありません。
このようなことから、議員は市民の皆様からの信頼を失い、結果、定数削減を望まれるようになったのだと私は思います。
これらの問題を解消していくには、常に謙虚な姿勢を持ち、議員自らが報道機関の特性を考え、日々の活動状況を市民の皆様にお伝えすることが重要だと思います。
このような現状を踏まえつつも私は、この日本という国をこれから良くしていくためには、少なくとも議員定数は維持し、できるならば増やす方向に持っていかなければならないと考えます。
なぜなら、減らしたほうが良いと思われている分野に良い人材は集まらないからです。 ブラック企業に人が集まらないのと同じです。政治が良くならなくては良い国や良い街が作れるはずがないと私は思います。 議員定数を削減することで、監視の力は弱まりますので、監視される側、すなわち公権力は相対的に大きくなります。 当然、監視の力が弱まれば市民の力が弱まります。
また、議員定数を削減することにより、少数派の意見が市政に反映されにくくなります。
私は、議会にもっと様々な分野の代表が参画すべきだと思っています。 働くママの代表、障がいをお持ちの方の代表、若者の代表など、様々な分野の代表が当事者の声を市政に届けていただきたいと考えます。
議員定数をどんどん減らしていったら強固な支持基盤を持った人しか議員になれなくなります。 少数派の意見が市政に反映されるようにするためにも、議員定数は守っていかなくてはならないと私は考えます。
そもそも、議員定数は大切な市民の権利であり、現職議員の所有物ではありません。 この大切な市民の権利を縮小する場合には市民の明確な意思表示が必要であると私は考えます。 アンケートなどで明確な意志の確認が取れない限り議員定数の削減はするべきではありません。
議員定数の削減理由として「身を切る」という文言がよく使われますが、私は議員定数の削減は議員や議会が身を切ることには全くならないと考えます。
なぜなら、定数削減後の選挙で落選した人は議員にはなれないからです。 身を切ると言うのであれば報酬削減を優先させるべきだと私は考えます。 定数削減後に当選した議員は従来どおりの報酬を受け取ります。これが身を切ることになるのでしょうか。
以上の理由で私は、市民の代表である市議会議員として、市民の側に立つ市議会議員として議員定数の削減には反対をする訳であります。
定数削減への反対は、次の選挙で自分が当選しやすくなるために言っていると思われるかもしれません。 しかし、私は次の選挙には立候補しないつもりです。 これからの日本を考えた時、政治を志す良い人材を増やすために、議員定数削減の流れに一石を投じたい。 それには次の選挙に立候補しない者でなければ説得力が無い。 そのように思い、今回私の考えを述べさせていただきました。
ぜひ、この機会に多くの皆様と議員定数について語り合うことができればと思います。
最後までお聴きいただきましてありがとうございました。        
林 秀人

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